土壌について

土壌について

土壌改良材は、土の保水性や通気性を高めたり、逆に水はけを良くしたり、又は土のpHの調整などにより、樹木などの生育に適する方向に改善することです。土壌改良材にはさまざまな種類があります。
大別すると次の種類になります。
1) 有機質系
動 植物の遺体を主とした加工物で、泥炭、亜炭系(ピートモスなどでpHに対する緩衝能を強める、保肥力の増大、腐植質の増大などの効果)、バーク系(土壌の 膨軟化、微生物の活動を活発化する、土壌物理性の改良、保肥力の増大、養分の供給、腐植質の増加などの効果)などがあります。
2) 無機系
鉱業製品を高温処理、粉末にして多孔性の物質に変えたものがほとんどです。これらは、表面積が大きく、塩基性置換容量、膨潤保水性が高いため
土壌の透水性や保水性を改良し、肥料分を吸着させます。

芝 生がよく生育するには排水、肥料、日当たり等の条件があります。現在の土に宿根の雑草があれば除草剤でなくするか、入れ替えの必要があるでしょう。排水の 状況はどうでしょう。雨水がたまり、いつまでもあるような場合は暗渠排水をし、山砂当の排水よく、雑草種子の混入していない土に肥料分を加え、土を加えな くてはだめです。芝生地に良好な環境つくりをしなければ後のメンテナンスが大変です。

庭木にとっては、通気性がよく保水性と水はけに優れ、養分を含んでいる土が理想的です。
スコップなどで簡単に掘れる土で、黒色または、褐色で軽くふっくらしていれば、水はけがよくて乾燥しにくい庭木の育成に適している土だと考えられます。

用土は普通、赤土、鹿沼土、川砂などが用いられる腐植質を含まないものであれば身近なものでも良いでしょう。庭に挿し床を作る場合には赤土か鹿沼土で深さ 15~20cmの床を作る。落葉性の低木類で活着しやすい物は、黒土のような畑なら直接挿してよい。挿し箱や鉢挿しは細かい用土がよいでしょう。

土壌の表面または地中で動植物の遺体が分解して生成した褐色ないし黒色の土壌有機物を腐植といいます。腐植は養分の供給源として、また土壌状態の改善物質として植物にとって非常に重要です。
腐植と土壌との関係、効果は次のようになります。
1) 腐植は土壌に褐色または黒色を与える。
2) 腐植は塩基を吸収保持する力が強く、その能力は年度の約7倍に相当するといわれています。従って腐植はアンモニア、カリ、石灰等植物養分の流失を防止し、土壌の緩衝能を著しく増大させる。
3) 土壌を連結して安定な団粒を形成し、土壌の物理的状態を良好にする。
4) 腐植はその重量の4~6倍の水を吸収する能力があり、したがって土壌中の含有水量を増大して干ばつの被害を軽減する。
腐植は微生物の活動を盛んにし、土壌中の有用な化学変化を促進する。